日本で食べてるフィリピン産バナナは、フィリピン現地の人は食べない話
フィリピンのミンダナオでバナナビジネスをしているので、今日はバナナについて紹介したいと思います。
私たち日本人が食べているバナナの多くはフィリピン産です。スーパーで100円代で買えますね。
これはこれで美味しいのですが、フィリピン人は(フィリピン国内では)日本人が食べているこの種のバナナは食べません。
フィリピン国内のマーケットに行っても、日本で売られているこの種のバナナは見かけません。
なぜでしょうか??
まずは代表的なフィリピンバナナの品種から紹介します。
代表的なバナナの品種
1.ラカタン
フィリピン人が好んで食べます。皮をむくと、身がやや黄色いです。サイズは色々とありますが、写真の私が持っている大型サイズで見栄えが良いものは、クラスAと呼ばれて市場で高値で取引されています。糖度が高く、とても美味しいです。私のバナナビジネスも、このラカタンが中心です。
写真は食べ頃に熟してきたラカタン。写真だとわかりづらいですが、とても大きいです。
2.ラトゥンダン
適当な写真がありませんでした。(´·ω·`)
上の写真は、事務所があるPanabo市のマーケットで撮影した写真。
※女性の笑みがさわやかですね。
写真のぶら下がっているバナナは大抵がラトゥンダンです。
皮をむくと、ラカタンと同様にやや黄色い身をしており、糖度も高めです。ラカタンより小さく、価格も安いので、フィリピン現地庶民の人たちが購入していきます。市場で良くみかけます。
3.サバ
写真は日本で2か月程度前に撮影したものです。生では食べられません。調理用バナナです。フィリピン現地では、価格はとても安いです。
当社の現地での仕入れ値は、10ペソ(21円)/kgです。
写真は550円/kgです。
ありえない価格ですね!
ぼったくり!!!
4.キャベンディッシュ
写真はありません。皆さんが日本で食べているバナナです。
当社は扱っていません。Doleとか、大手企業がミンダナオでプランテーション農園で
栽培して輸出しています。
皮をむくと、身が白いですよね。
糖度はラカタンと比較すると低いです。
ラカタンやラトゥンダンよりも発育が速く、その分、収穫回数も多くなりるため、低いコストで生産できます。病害にも強く、輸出にはうってつけです。
ラカタンを輸出してビジネスとしてる企業はほとんどみかけません。なので、日本のスーパーでラカタンはほとんど見かけないので購入できません。
フィリピン国内での流通量も少ないです。フィリピン人は、ラカタンやラトゥンダンの方が、糖度が高く美味しいということを知っています。
以上でした。皆さんの参考まで。
ではまた。